義母のアップルケーキ

コロナで、高齢者が小さな子供や若者と接することが避けられるようになってからというもの、義母は週に最低2回は我が家のためにケーキを焼いて持って来てくれるようになった。

玄関の外に立って2メートルの距離を保ち、ケーキを私たちに渡して、子供達と2、3分話す。今日は小雪も舞い散る寒さで、それでも、こうやって子供達に少しでも会いたくて、やって来てくれる二人に感謝だ。

今日のケーキはアップルケーキだった。私はそのままで、子供達は少し温めてバニラアイスと一緒に食べた。外は本当に寒くて、今日も子供達は、三女が少し外で自転車に乗った以外は、みんな家に閉じこもっていた。

運動不足、刺激不足、行事も友達付き合いも減って、本当に子供達もかわいそうなものである。

ドイツのコロナ規制だが、11日の月曜からは接触制限も厳しくなる。屋内屋外にかかわらず、同居家族プラス一人までしか会ってはいけない。また、コロナ感染者の多い地域(1週間の新規感染者が人口十万人あたり200人を超える地域)に住んでいる人は、通勤などの事情を除き、15キロメートル以上移動することが禁じられる。

とにかく具体的に決まって指示がわかりやすいのは助かる。まぁ、そうでないと、きっと統一が取れないのだろうけど。しっかり決まればルールを守る、というドイツ人の国民性にもあっているのだろうな、とは思う。

コロナウイルス変異種出現

これまでよりも7倍も強い感染力を持つと言われるコロナウイルスの変異種がイギリスで結構な数が確認され、オランダやデンマークでも見つかったということで、クリスマス前にまた、ドイツはざわざわしている。

イギリスからの渡航は禁止。飛行機は飛ばないし、車も検査が強まるようだ。今日のラジオで聞いたが、かなりの数のトラックが足止めされていて、このままだと、イギリスでは日用品や食料などの物資がクリスマス前にちゃんと届くのか不安もあるという。

きっとイギリスでは、また買い占めが起こるかもしれない。みんな不安だろうなと思う。

そして、こちらはクリスマス直前。我が家も買い出しが進んでいる。明日の23日に最後の買い物をする。ドイツでは、スーパーは24日の14時くらいまで開いている。25日と26日はクリスマスなので完全に閉店。そして、今年は27日が日曜日なので、また閉店。28日までは買い物に行くことができないので、相当焦る。

明日は早起きして、スーパーを3つくらい回る予定だ。お肉屋さんにも行きたいし、お米ともち米を買いに、アジア食料品店にも行く。早起きしよう。

今日、夫の両親が手作りのクリスマスのクッキーを持ってきた。義父母は医療用のごついマスク着用して、玄関の外で、3分くらい喋った。子供達の顔を見て、義母はまた泣いていた。抱きしめたい、一緒に遊びたい、一緒に食事がしたいと。

ドイツに来て初めてのバラバラのクリスマス。本当に、大変なことになってしまった。先日夫の命日があったのだが、その時も、マスク着用で一緒にお墓まいりをしたのみ。正味10分も一緒に過ごせなかった。

クリスマスカードが毎日届く季節になったのだが、今年の書き出しはほぼみんな一緒だ。「What a year!!」ほんと、なんという一年だったのだろう。今年は。

引きこもり生活30日目(日曜 復活祭)

今日はイースター(復活祭)だ。本来だったら、教会に行き、そして、家族親戚で集まる日。ドイツに来てからは、毎年イースターは親戚一同で食事に出かけるのが恒例になっていた。でも、コロナのせいで、今年は、もちろんそんなことはできない。

朝はオンラインで教会の礼拝を聞いて、普通に家事。その後、庭に卵の形のチョコレートを隠して、子供達が探す「エッグハント」をやった。これは、もうイースターのお決まり。大きな庭じゃないけど、鉢植えの植物の枝の上や、滑り台の下などいろいろなところに隠して、みんなで競争で探す。子供達は、隠す役もやりたくなって、交互に隠す役と見つける役をするので、結構な時間がかかる。隠す場所も限られてるから、ほぼ同じところになるのに、それなりに盛り上がる不思議。

お昼ご飯はパンかご飯で適当にそれぞれ済ませることに。だって、今日の夜はバーベキューだから。

末っ子のインラインスケートの練習に付き合った後、みんなでパパのお墓へ。墓地には共用で使えるジョウロがあるのだが、それを私が当たり前のようにとったら、長男が「信じられない、誰が触ったか分からないのに。気をつけてよ、ママ、ゴム手袋してないし」と言う。私は、もう最近ゴム手袋よりも自分で気をつけて手洗いしたほうがマシだと思っているし、いつも買い物などなどで、だいぶ慣れて来たから「ママは気をつけてるから大丈夫」と答えた。夫のお墓へは木曜に行ったばかりなので、お花はまだ綺麗だったので、キャンドルだけを灯して、緑の部分に水をやって、ジョウロを戻した。そしてすぐに手を除菌。これで運転できるでしょう、大丈夫だよ。と長男に説明。

家に戻り、義父母と電話でイースターの挨拶を交わし、バーベキューの準備。今日はイースターだし、少し豪華にいきたい。クスクスサラダにアボカドディップ、ポテトサラダも作って、ガーリックブレッドも用意。お肉も今日は豪華に5種類だ。ほとんどマリネされているので、ソース類はそれほどいらない。

家族だけのこの日々も今日で30日目。兄弟喧嘩もあるし、特に、長女のストレスは大きいようだけど、バーベキューはやっぱり楽しい。外で食べるのは楽しい。結局昔話や笑い話がいっぱい出て、いい夕べになった。

明日もイースターの次の日で祝日。スーパーなども明日も閉まっている。子供たちと仲良く散歩でも出来ればいいな。兄弟喧嘩が減りますように。

引きこもり生活28日目(金曜)

昨日、電動ドリルの部品が壊れて、祝日の今日は何もできないなと思っていたのに、そのことを昨日グループチャットで知ったドイツ人友達が、部品を貸してくれると届けてくれた!本当に優しい。ありがとう。

早速長男と取り掛かる。電動ドリルで家庭菜園の巨大プランターを組み立てていく。組み立て終わったら、内側から木を守るためのオイルペイントを次女と長女で塗っていく。三女が外側から手伝い、私と長男で、内側に、黒い薄い布のような紙のような素材のシートを釘で打ち付けていく。5人全員協力だ!チームワークで大変な仕事をなんとかお昼前に終えることができた!

お昼は、昨日の残りのボロネーゼとパン。

午後は、巨大プランターの中をうめていく。全部土で埋めると、土を大量に買わないといけなくて、大変なので、最初は、木屑のようなもの。これは知り合いから大量にいただいていた。そして、巨大プランターを置くために取り除いた芝生。土付きで放り込む。そして、安めの土。最後が、高い野菜用ハーブ用の土だ。

まさか今日全部終えることができるとは思わなかった!!部品を貸してくれたお友達のおかげだ!明日種と苗を買えば、夢の家庭菜園が始められる。

ここまで終わったちょうどいいタイミングで、ずーっと会っていなかった義父母が、イースターのちょっとしたプレゼントと大量の色付きのゆで卵(殻をカラフルに色付けるゆで卵を作るのがドイツのイースターらしいと、ドイツに来て知った。姑は毎年大量にこれを作る)を持って来てくれたのだ。接触なしで、2メートル以上離れて、久しぶりの会話。義父母は並んだ子供達を見て涙を浮かべている。早くコロナが落ち着けばいいのに。日曜のイースターも一緒にお祝いできない。

家庭菜園のプロジェクトのことは、何も話してなかったので、義父母は庭を見てびっくりしていた。ものの数分だったけど、元気そうでよかった。

夜ご飯は、子供達の大好きな、白魚と野菜のオーブン焼き。ズッキーニ、マッシュルーム、レモン、トマト、パプリカとオリーブオイルとニンニクが今日の具材だ。それに、カレーピラフとサラダ。

義母がお土産に持って来てくれたルバーブのケーキでデザート。そしてボードゲーム。とても充実の金曜日。イエス様が十字架にかかった日ということで、今日は祝日。本来なら教会の礼拝に行く日です。これも、今日はYouTubeで、夜になってゆっくり聞きました。

明日は平日だけど、日曜と月曜はイースターのためお店は全て閉まります。明日は、混雑しそうだから、朝イチで買い物です。目覚ましかけて寝ます。

引きこもり生活27日目(木曜)

朝一で子供達と家庭菜園のための準備。芝生を取り除いて、巨大プランターの場所を作る。きちんと水平になっているか確かめて土をならす。今日も暑くてみんな汗ばむほどだ。

長男と私で、夫の形見の電気ドリルでネジの場所に穴を開けていく。正直言って電気ドリルを使うのは、私も長男も初めてのことだ。今までは、友達や義弟などに頼んでなんとかなっていたのだ。でも、これは私たちのこの春のプロジェクト。自分たちでやりたい。

組み立てまで午前のうちに終わらせたかったが、想像よりも難しく、ランチ休憩。気持ちも落ち着かないので、簡単に済ませたく、白玉団子という有様。でも、美味しいし、いいじゃん。結局みんな喜んで食べて、また庭へ。

さぁこれから頑張るぞ、という時になって、電動ドリルの穴を開けるための部品が壊れた。信じられない。

今から店に行くと、もう午後だし、きっと行列ができている。しかも、私はまだ化粧もしてない。今日はもうここまでだな。と諦める。明日はグッドフライデー(イエスキリストが十字架にかかった日)なので、祝日でお店はお休みだ。明後日朝一番で買いに行って、続きをしよう。ということで今日はおしまい。

長男が残念がるかな、と思ったけど、「このくらいちょっとうまくいかないくらいのほうがチャレンジって感じでいい!すぐに終わるのも寂しいし」と言ってくれたので、まぁいいか。これからもまだ当分休みだし、自宅待機が続くんだしね。

夕方、全員でパパのお墓へ。黄色いチューリップと白いバラを組み合わせていけて、キャンドルを灯した。義父母が植えてくれていた紫と黄色のパンジーも可愛らしい。

夜ご飯はタコス。タコスの皮は市販のもので、オーブンであっためるだけ。具はボロネーゼソースを作って、あとはそれにレタスの千切りと市販のサルサソースと、チーズとサワークリームをそれぞれトッピングしておしまい。簡単なのに、ちょっとワクワク感が出て、子供たちも喜ぶので、年に数回食卓に出てくる。

明日は祝日。義父母が玄関先まで立ち寄るという。3メートルくらい離れて数分会話するくらいは大丈夫だろう。久しぶりに義父母に会えるのが楽しみだ。

引きこもり生活4日目(火曜)

社交を控え、なるべく外出しないで過ごしましょう、と言われて4日目。今日は、まず先日の義母の誕生日に買ったプレゼントを返品しに行った。義母の好きそうな洋服を買っていたのだが、コロナのせいで、高齢者は子供に会うべきではないというわけで、私たちは遠慮して行けなかった週末のささやかな誕生会。そして、どうやら子供を通して私も危ない、と思っているようで、パニックになっている義父母は私とも当分会えないという。電話は毎日かかってくるけど、2週間後に会いましょう、というばかりだ。

万が一プレゼントの服が合わなかったら、返品可能な時期が過ぎてしまうと思い、今のうちに商品券と交換しようと、店に。あっさり替えてもらって、その近くの小さなスーパーに寄った。いつも以上の賑わいで、特にトイレットペーパーはお一人様二つまで、と書き置きされていた。こんなの初めてだ。

その後、給油して家に戻って、子供達と庭で遊んだ。少し風は強かったけど、フレンチトーストとサラダのランチを庭で食べた。そのあとはゆっくりしようかなと思ったけど、体もなまっているし、サイクリングに行くことに。

末っ子はのろのろスピードだけど、街の中心部まできた。街の賑わいは通常ほどではなかったけど、私が想像していた以上の人が普通に街をうろうろしていた(笑)

ただ、店内のお客さんの人数を制限しているようで、(5人以上同じ空間にいるべきではない、と聞いた)いたるところで行列ができていた。

それでも、カフェにはまだまだ普通にお客さんがいたし、芝生に座り込んで喋り込む若者もいっぱいで、まだまだそれほど危機感が街に溢れているとは思えなかった。

とはいえ、帰りに近所の人に会って、しゃべっていたら、彼女は税理士事務所で働いているのだけど、この騒動で、自動車学校も休み、エステやマッサージの人も休みで、彼女の顧客は収入が一気に減って大変な思いをしているという。

夜ご飯は、豚の角煮と野菜炒めにした。ドイツは豚肉が一番美味しい。そして一番安い。だから、我が家の食卓には頻繁に登場する。逆になかなか美味しくないのが牛肉だ。牛はミンチで買うか、たまに奮発してステーキ肉でローストビーフを作るくらいだ。

子供達はネットで送られてくる課題をこなしている。皆文句言わずにやってるが、「新しいことを習っているという感覚がない」と次女が言った。そりゃそうだろう。きっと復習の繰り返しなのだろうし。

「やっぱり学校が恋しいな」と全員一致の夜。アマゾンプライムで「インスタントファミリー 本当の家族見つけました」を見た。

バレンタイン前夜

明日はバレンタイン。こちらでは、だいたい男性が彼女や奥さんにお花やプレゼントを渡します。私も、夫が生きていた時は、バラの花束をもらっていました。

さて、今夜は平日だったけど、義父母の家で夕食に招待されました。義父母、義弟、私、お友達など大人だけで8人です。義父母以外は、皆バツイチだったり、私のように死別だったり。

義父は「明日忘れてしまったらいけないから」もうすでに義母にバレンタインのプレゼントをあげたそう。

いつも冗談ばっかり言ってる義父らしいですが、義父母は色々言いつつやっぱり仲がいい。

義母は一人の男性に半世紀以上愛されてきた自信が垣間見れるような気も、時々する。僻みかな、私の。笑

明日はきっと街に花束を持つ男性がウロウロしてるな。レストランもきっとカップルでいっぱいだ。週末だしね。私はお墓まいりに行ってこよう。