移民局に行く

私たちは日本人とドイツ人夫婦だったけど、結婚と同時にイギリスに来て、子供達3人も全員イギリスで産まれた。すっかりイギリスに溶け込んでいるつもりだったけど、知人に思いがけない一言をもらい焦った。

「このままイギリスに住むことができるか、ビザの状況を確認したほうがいいのではないか?」

私にはもう永住権があった。それなのに、なんでそんな必要があるっていうんだろう?

念には念をいれるために、私はおそるおそる移民局へ向かった。

まだ30代、イギリスでは特に若く見えただろう妊婦の私が夫の死亡証明書を持って質問に行ったのだ。

今後至る所で説明しなくてはいけないこの状況をまるで他人事のように、泣かないように伝えた。

「かわいそうに」と同情されずいぶん待たされた。

結果:このまま居住して良し

ということになった。ほっとしたけど、私たち家族はやっぱり外国人なんだと寂しく実感した。

死亡届が出されてから

とにかくやらなければならないことがたくさんあった。私は妊娠安定期に入った。

毎日やらなければいけないことをこなしていった。今思えば、この慌ただしさが私には必要だった。後々記事にしていくが、遺書についてや、法律会社とのやりとり、夫の会社とのやりとり、銀行口座の一時凍結問題、そして葬儀会社決めから葬儀のアレンジなど毎日やることがありすぎた。

私たち家族は外国人としてイギリスに住んでいた。夫がヨーロッパ人だったのでEU圏内ということでなんの問題もなかったのだ。

が、大黒柱の夫が亡くなった今。私たちはこのままイギリスに住む権利はあるのか?移民局にも出向くことになった。

人がひとり亡くなるということは膨大な影響があり、本当に、なんで夫は40代の若さで逝ってしまったのか?私はなんでこんなに若く未亡人になってしまったのか?泣いても泣いても誰も私の気持ちを分かってくれない。