引きこもり生活30日目(日曜 復活祭)

今日はイースター(復活祭)だ。本来だったら、教会に行き、そして、家族親戚で集まる日。ドイツに来てからは、毎年イースターは親戚一同で食事に出かけるのが恒例になっていた。でも、コロナのせいで、今年は、もちろんそんなことはできない。

朝はオンラインで教会の礼拝を聞いて、普通に家事。その後、庭に卵の形のチョコレートを隠して、子供達が探す「エッグハント」をやった。これは、もうイースターのお決まり。大きな庭じゃないけど、鉢植えの植物の枝の上や、滑り台の下などいろいろなところに隠して、みんなで競争で探す。子供達は、隠す役もやりたくなって、交互に隠す役と見つける役をするので、結構な時間がかかる。隠す場所も限られてるから、ほぼ同じところになるのに、それなりに盛り上がる不思議。

お昼ご飯はパンかご飯で適当にそれぞれ済ませることに。だって、今日の夜はバーベキューだから。

末っ子のインラインスケートの練習に付き合った後、みんなでパパのお墓へ。墓地には共用で使えるジョウロがあるのだが、それを私が当たり前のようにとったら、長男が「信じられない、誰が触ったか分からないのに。気をつけてよ、ママ、ゴム手袋してないし」と言う。私は、もう最近ゴム手袋よりも自分で気をつけて手洗いしたほうがマシだと思っているし、いつも買い物などなどで、だいぶ慣れて来たから「ママは気をつけてるから大丈夫」と答えた。夫のお墓へは木曜に行ったばかりなので、お花はまだ綺麗だったので、キャンドルだけを灯して、緑の部分に水をやって、ジョウロを戻した。そしてすぐに手を除菌。これで運転できるでしょう、大丈夫だよ。と長男に説明。

家に戻り、義父母と電話でイースターの挨拶を交わし、バーベキューの準備。今日はイースターだし、少し豪華にいきたい。クスクスサラダにアボカドディップ、ポテトサラダも作って、ガーリックブレッドも用意。お肉も今日は豪華に5種類だ。ほとんどマリネされているので、ソース類はそれほどいらない。

家族だけのこの日々も今日で30日目。兄弟喧嘩もあるし、特に、長女のストレスは大きいようだけど、バーベキューはやっぱり楽しい。外で食べるのは楽しい。結局昔話や笑い話がいっぱい出て、いい夕べになった。

明日もイースターの次の日で祝日。スーパーなども明日も閉まっている。子供たちと仲良く散歩でも出来ればいいな。兄弟喧嘩が減りますように。

引きこもり生活29日目(土曜)

久しぶりに早起きして、朝一番でスーパーに。マスクの人がいつもより少ないような気がする。そして、スーパーがもう混んでいる。イースターの週末でみんなリラックスしてきたのだろう。そして、昨日ラジオで聞いたのだが、ドイツはこの接触制限など、国民の3分の2も政府のコロナ対策に満足していると答えたらしく、対策もうまくいっているので、制限を少し緩めてもいいのではないか、という意見も出始めているらしいのだ。感染者数のカーブが緩やかになってきたということだろうが、こういう時が一番不安になってしまう。

兎にも角にも、一つ目のスーパーで買い物を終え、二つ目のスーパーへ。コロナ危機になってから、あまりスーパーのハシゴはしていないけど、今日はイースターのためにいっぱい買いたいので仕方ない。そのあとは、飲料専門店で地ビールをひとケース。こちらのビールは瓶が基本だ。飲み終えた瓶とケースを返すとお金が戻ってくるシステム。さて。全ての食料品飲料品の買い物を終え、園芸店へ。種と苗とさらに、やっぱり土も少し買い足したい。

家の近所のお花屋さんがメインの園芸店に行ったら、なんとかなりの行列ができている。今はどの店も、店内のお客さんの人数を制限しているので、大変だ。食料品を車においたままなのに、結構並んでようやく店内へ。やっぱりお花がメインで種はあるけど、野菜の苗はなかった。そして、土の値段も高めだ。あー失敗した。それでもタネは種類がいっぱいあったので、レタス、ラディッシュ、人参、グリーンピースの種を買った。

家に帰ったら、長女以外みんな起きていたけど、なんだか皆だらけている。すぐに、家庭菜園をやりたかったのに、なぜか皆愚図り、「夕方にしかしたくない。17時で」という長男の一言に、結局全員合意。

日本の友達からライン電話が入り、小一時間話し込む。話題は8割コロナのこと。不安はどこも一緒だ。

お昼ご飯はポテトの茹でたものに、チキンのチーズ焼き。デザートはイチゴと生クリーム。午後は、子供達とゲームしたり散歩したり、本当にこのほぼ1ヶ月変わらない同じことの繰り返し。

17時きっちりに全員で庭に。土を足して、種を植えていく。そして、スーパーで買ったハーブも植え込む。チームワークと達成感!記念写真を撮って、またみんなでゲーム。末っ子の負けん気が強くて笑える。

日差しが強くご飯を作る気がしなくて、そうめんと、野菜炒めと、冷凍の魚フライで夕食。暑かったからそうめんが美味しかったな。

明日はイースター。教会に行かない、誰にも会わないイースター。

引きこもり生活28日目(金曜)

昨日、電動ドリルの部品が壊れて、祝日の今日は何もできないなと思っていたのに、そのことを昨日グループチャットで知ったドイツ人友達が、部品を貸してくれると届けてくれた!本当に優しい。ありがとう。

早速長男と取り掛かる。電動ドリルで家庭菜園の巨大プランターを組み立てていく。組み立て終わったら、内側から木を守るためのオイルペイントを次女と長女で塗っていく。三女が外側から手伝い、私と長男で、内側に、黒い薄い布のような紙のような素材のシートを釘で打ち付けていく。5人全員協力だ!チームワークで大変な仕事をなんとかお昼前に終えることができた!

お昼は、昨日の残りのボロネーゼとパン。

午後は、巨大プランターの中をうめていく。全部土で埋めると、土を大量に買わないといけなくて、大変なので、最初は、木屑のようなもの。これは知り合いから大量にいただいていた。そして、巨大プランターを置くために取り除いた芝生。土付きで放り込む。そして、安めの土。最後が、高い野菜用ハーブ用の土だ。

まさか今日全部終えることができるとは思わなかった!!部品を貸してくれたお友達のおかげだ!明日種と苗を買えば、夢の家庭菜園が始められる。

ここまで終わったちょうどいいタイミングで、ずーっと会っていなかった義父母が、イースターのちょっとしたプレゼントと大量の色付きのゆで卵(殻をカラフルに色付けるゆで卵を作るのがドイツのイースターらしいと、ドイツに来て知った。姑は毎年大量にこれを作る)を持って来てくれたのだ。接触なしで、2メートル以上離れて、久しぶりの会話。義父母は並んだ子供達を見て涙を浮かべている。早くコロナが落ち着けばいいのに。日曜のイースターも一緒にお祝いできない。

家庭菜園のプロジェクトのことは、何も話してなかったので、義父母は庭を見てびっくりしていた。ものの数分だったけど、元気そうでよかった。

夜ご飯は、子供達の大好きな、白魚と野菜のオーブン焼き。ズッキーニ、マッシュルーム、レモン、トマト、パプリカとオリーブオイルとニンニクが今日の具材だ。それに、カレーピラフとサラダ。

義母がお土産に持って来てくれたルバーブのケーキでデザート。そしてボードゲーム。とても充実の金曜日。イエス様が十字架にかかった日ということで、今日は祝日。本来なら教会の礼拝に行く日です。これも、今日はYouTubeで、夜になってゆっくり聞きました。

明日は平日だけど、日曜と月曜はイースターのためお店は全て閉まります。明日は、混雑しそうだから、朝イチで買い物です。目覚ましかけて寝ます。

引きこもり生活25日目(火曜)

朝から買い出しに行こうと思っていたけど、よく冷蔵庫を見てみたら、まだ色々合うなと思い、ガーデンセンターに行った。ドイツは、まだ日曜大工の店やガーデンセンターは開いている。ちょっとお花や土を買おうと思って行ったら、びっくり。駐車場はほぼ満車状態で、店の前には列までできている。お天気だし、みんな自宅待機、引きこもり状態で、庭仕事や日曜大工に時間を費やす人が多いのだろう。コロナ対策で店が混雑しないように、店内の人数制限をしているので、行列ができているし、他の人との間隔を空けるために、絶対にショッピングカートを使うことが義務付けられている。二人で来ていても、一人一つのカートを使うことが義務だと。一応カートをとったものの、ちょっと気軽に買いに来ただけなのに、こんなに待つの嫌だなと思い、買うのをやめた。帰りに薬局に寄って、皮膚の薬とかゆみ止めの薬を買った。本当は皮膚科にもう一回行くべきなのだろうけど、今はコロナの危険もあるし、あんまり病院や待合室などは利用したくない気分だ。

お昼はグラタンとサラダ。あまりにも晴天で気持ち良く、みんなで庭で食べた。

家事を色々こなしたあと、子供達とサイクリング。本当に気持ちがいい。

そのあと長男が自分の部屋の大掃除を始めた。やたら断捨離していく。この子の部屋はいつも片付いている。断捨離まで始めたら、本当にミニマリストの部屋になるんじゃないかと思う。私とは違うなぁ。

夜ご飯は、炊飯器で作るローストビーフ。これを丼にした。アボカドやトマトものせて、オニオンソース(玉ねぎのすりおろし、醤油、みりん、赤ワイン)をかける。これ、義父母にも人気のメニュー。末っ子が今年の誕生日にはこれを作って!とリクエストしてくれたほど美味しかった。満足。

夜になって、教会のお友達と5人でzoomというアプリでオンラインで話した。私はもう結構コロナ感染者を友達の友達レベルで知っているし、ひどい熱が出て相当苦しんだ人も知っているけど、他の友だちは、まだコロナを実感として感じてないという。びっくりだ。だって、感染者数はやっぱりまだまだ伸びている。ドイツは感染者と接触があったり、症状があればすぐに検査できる。そしてすぐに自宅待機が強制される。無料だし、だから、検査数も多く、感染者数も多い。それぞれの国のやり方が色々あるなぁとニュースを読むたびに考えさせられる。何が一番いいのか、何が正解なのか。日本も7都道府県で緊急事態宣言が出されたという。日本は1月の頃からコロナ対策していて、学校の休校も早かったし、本当に長丁場になってみんな大変だろうなと思う。でも、本当に、世界みんなでこのウイルスを収束させなければいけない。

明日は、開店と同時にガーデンセンターに行こう。ハーブなども育ててみたいと思っているのだ。せっかく今は時間があるのだから、庭仕事に少し時間を費やしたい気分だ。

引きこもり生活17日目(月曜)

昨夜(日曜の夜)は全く寝付けずにいたら、夜中の3時ごろに、志村けんさん死亡のニュースを知った。あまりにもショックすぎて、ボロボロ泣けてきた。こんなに泣いたのは久しぶりだ。信じられない。あっけなさすぎる。コロナと分かってからほんの1週間しか 経ってないじゃないか。

そのあとほとんど眠れず朝を迎え、どんと落ち込む。日本語で、このショックの気持ちをソーシャルネットワークに書き込み、みんなとショックを分かち合った。

10時ごろ、ふと電話が。教会のインドネシア人の友達だ。彼女は、本当にバイタリティあふれ、愛がいっぱいのクリスチャンだ。「元気?」と明るい声で私に尋ねる彼女、条件反射的に「うん、元気」と言ったものの、彼女には正直に言えるな、と思い、すぐに「いや、実は元気じゃない」と答えた私。

「うん、そうじゃないかなーと思ってた。今日夕方もう一回電話してもいい?一緒にお祈りしよう」と彼女が言う。彼女の祈りは温かく強く、信仰の深い彼女から学ぶことはいつもとても多い。きっと、私の日本語の投稿を翻訳して、私がコロナで落ち込みすぎていることを気にかけてくれたのだろう。こんな優しい友達に感謝の気持ちで、少し心が落ち着いた。

お昼ご飯はピザシートを使った簡単ピザ。

午後は、次女の算数を長女と長男と一緒にヘルプ。どうも算数が苦手な次女。いつも助けが必要で、どれだけ説明しても、練習しても、なかなか身につかない。見ていていつもイライラしてしまうのだが、仕方ない。向き不向きがあるのだろう、と思うしかない。

お茶の時間に、昨日の残りのケーキと、塩気の強いドイツのポッキーのようなお菓子を食べた。そのポッキーを使って、私が算数の問題を次女に出す。拒否反応が出て怒るかな、と思ったけど、いやいや、面白がって身を乗り出して考えてる。とりあえず、今日教えたことは分かったようだ。ポッキーを使った算数が意外に盛り上がり、結構な時間、みんなでテーブルを囲んだ。こういう時間は、本当に貴重で、ささやかな幸せを感じる。

夜ご飯は、そぼろご飯とお味噌汁。我が家の定番だ。

インドネシア人の友人から電話があったのは、結局夕食後。彼女も、もちろん、私の不安な気持ちはよく分かるという。私がネガティブな情報ばかり探すように追ってしまって落ち込んでいくのも想像ができるという。彼女もそういう時期があったからだという。彼女は、そんな事態を変えたくて、1時間ネットでコロナのニュースを見たら、その2倍、2時間、聖書を読んでイエス様と対話して祈る時間を設けることにしたという。フルタイムで仕事をしていて、夜寝る前に読む聖書の時間が2時間もかかったら、寝不足でやっていけない!ということで、必然的にコロナのニュースを追いかける時間を自分で短くしたのだという。賢い。そして、ちゃんと真面目にできるところがすごい。外国に住んでいる私たち、いま、母国の家族に何かがあっても、すぐには飛んでいけない。なんの助けにもならない。だからこそ、彼女は毎日数回実家に電話して、今できることをやっているのだという。私たちは、まだ外出もできるし、買い物だって行ける。毎日の生活の心配をすることもなく、子供達も家族も健康だ。まずはそのことに感謝しよう、ということになった。色々小1時間話して、私の気持ちも楽になった。そして、電話越しに一緒に祈った。彼女の祈りは温かい。彼女は自分が新生児だった時に父親を病気で亡くしている。上にはお姉さんが二人。未亡人として3人の娘たちを育ててきたお母様を見てきたから、知り合った時から、私に温かい。そして、私の子供達にあたたかい。こういう友達がいて、よかったな、と心から思う。

半ロックダウン状態になって、17日目。2週間を超えた、この時期が最初の辛いところだという。頑張ろう。できるだけ文句を言わずに、ポジティブな気持ちでがんばろう。

そして、志村けんさん、たくさん笑わせていただきありがとうございました。安らかにお眠りください。

引きこもり生活16日目(日曜)

今日からこちらは夏時間。10月末まで時計を1時間ずらすのだ。夜中に時間が変わるので、朝起きたら、時間が違って昔はびっくりしていたが、この数年は携帯が勝手に時間を変えてくれているので、焦ることも少なくなった。今朝は目覚めたら9時40分、となっていたが、昨日までなら8時40分。炊飯器や、壁時計などの時計を手動で1時間進めて、変更おしまい。夏時間のおかげで、日が長くなって、真夏だと22時くらいまで明るいので、気持ちがいい。

朝は、先週同様、また教会の礼拝をオンラインで視聴した。悪くないなと思う。私は朝が弱いので、パジャマのままでだらだらオンラインで済むのはありがたい。昨日の私の義母に対する黒い気持ちを反省して悔やむ。もう少しいい人間になりたい。

そのあとは、ドイツ語の自習。そして子供達と卓球。お昼ご飯は一昨日の残り物のカレーと決めていたので、準備が楽だったのだ。

日本で桜が満開なのに、雪が降ったというニュースに驚いていたら、こっちも少し雪が降ってびっくりした。昨日まで毎日天気が良かったのに、今日は暗くて、雪というよりは雨混じりだ。

午後は、読書にコロナ関係ニュースの動画を追う。フランスで16歳の健康だった少女が亡くなったという記事などを読み、落ち込む。ウイルス自体が変化しているのだろうか?素人の私には何も分からないけど、怖い。

午後、お菓子づくりの得意な長女がチェリーケーキを焼いてくれた。私は全くできないので、本当にありがたい。おかげで美味しいコーヒーの時間が持てた。

ケーキで満たされていたので、夜ご飯は簡単にお好み焼き。今日は誰もどこにも出かけず、誰からも電話もなく、静かな1日だったな。こんな日常がまだまだ続く。やっと2週間終えたばかり。予定ではあと3週間、これが続くけど、みんな、もっと長引くだろうと思っている。怖く寂しい。

引きこもり生活9日目(日曜)

オンラインでの礼拝は、ちょっと不思議だったけど、パジャマのままで朝ごはんを食べながらリラックスして聴くお説教もいいものだった。本当に、早くこの一大事が治まってほしい。

朝、イギリスの友達のソーシャルネットワークの投稿を見て驚愕した。イギリスはちょうど2週間遅れで、本当にイタリアと微差で、イタリアとほぼ同じ死者数を毎日出しているのだ。信じられない。

コロナのことで言えば、イギリスは、75歳以上、もしくは持病などがある人に手紙を送って、それらの人たちは危険があるということで、今後12週間、自宅待機してもらうという。リスクのある人を家に閉じ込めるというわけだ。経済活動などはできるから、こういう方法を選んだのか。EUを脱退したから独自のやり方で行くのか。

ドイツは、外出禁止令を出した州と、3人以上で集まってはいけないということを基本に禁止令を出した州があるようだ。とにかく、社交断絶の方針だ。コロナ感染を断ち切ることが目的だ。違反すれば、刑罰、罰金がある。

家族だけで過ごすのも、もう9日目。お昼ご飯はカレーピラフとソーセージとサラダにした。ピラフを作るときは、ジャスミンライスを使うことが多い。パラパラしてて美味しい。

午後は全員庭で。私は読書。長女は長男の数学を手伝って、下の二人はローラースケートとキックボード。長男が日曜の午後になんで数学をしているのかと思ったら、夕方までに先生にメールで宿題を送らないといけないのだという。なんで、こんな直前まで溜め込むのか、と呆れ、またいつものように叱る。だけど、絶対長男には私のいうことが響いてない気がする。いつもギリギリで仕上げる性格だ。呆れる。

今日22日の日曜は、ドイツ国内でコロナに立ち向かって頑張ろうというメッセージを込めて、ベートーベンの第九を、窓際やバルコニーで歌うか音楽を奏でるかしよう!というメッセージが回っていました。開始は18時。我が家もピアノと歌でやりました。ご近所さんからは一切聴こえてこなかったけど、街中や大きな都市では盛り上がったのかな?そのうち動画が上がるかもしれません。

武漢が年末か年始の頃、外出禁止になっていた時、高層マンションに住む住人たちが頑張ろう、頑張ろうと窓越しに声を掛け合っていたのを、感動しつつ心配しつつ、でもまだ遠い国のこととして見ていました。数週間前、イタリアでバルコニー越しに歌って音楽を奏でる映像が流れて、あぁここまできてしまったかと思いました。あっという間に、ドイツのこの小さな町も同じ状況に。世界は広いようでやっぱり狭い。繋がっています。

夜ご飯はカツ丼とキャベツの和え物とお味噌汁。昼がソーセージだったから豚肉続きになってしまった。

夜は末っ子と足にネイルをしあいっこ。もちろん、まだ全然ちゃんと塗れないけど、別に誰に会うわけでもないし、まだサンダルになるわけでもないし、末っ子に好きにさせたら嬉しそうだった。

「ジョニーイングリッシュ」を見て、今日も1日おしまい。

社交が禁じられていると言っても、一人の人とは会っていいのだ。二人で会うのはオッケー。月曜からは、少しずつお友達とも会いたいな。寂しい。大人の会話がしたい。

あ、この新しい禁止令の一環で、美容室も閉まることに。ショートの人とか、男性とか大変だろうな。そして、本当に経済ダメージ計りしれない。

引きこもり生活8日目(土曜)

寝落ちしてしまい、土曜の日記は書けなかった。ただいま日曜朝。晴天。

昨日は出かけずにキッチンの大掃除のつもりだったが、アジアショップにお米と醤油と味噌を買いに行った。今後色々行動が制限されたり、物質がなくなるかもしれない、と前日寝るときに急に不安になったからだ。2週間ぶりだったが、レジには透明のビニールカーテンがかけられていた。ものものしい。

家に戻ってすぐに、冷凍庫の霜とりからとりかかった。ずっと放置してたから酷い有様なのを、長女一緒にヘラで格闘し、ヘラは壊れたけど、意外に短時間で片付いた。ランチの前に一番面倒くさい棚二つきれいにしようと目標を決めて、頑張った。

お昼ご飯は、鮭を焼いたのと、キャベツのおかか和えとお味噌汁。

食後、そのままキッチンの片付けを続行しようと思ったが、お天気がいいし、外に出るべきだと思って、1時間後に全員で散歩!と私が一方的に決めて、「えー、今日は外に出たくない。庭でいい」と長男と次女はぐずったが、強制参加と言い渡した。

1時間ちょっとみんなで近所の森を散歩した。少し歩けば静かな散歩道があるのはドイルのいいところ。ジョギングしている人、サイクリングしている人など程よく人もいた。

家に戻り、コーヒーを飲みながら引き続き、掃除。

あぁカフェに行きたいなぁ。他の人が淹れてくれたコーヒーを飲みたいなぁと疲れた私は心から思った。長女に教えて淹れてもらおうかな。いつか。

結局19時過ぎまで掃除はかかった。全ての棚のドアを拭き換気扇も綺麗にして、窓も外側も内側も綺麗にした。やりたかったこと全て出来た。超満足。

夜ごはんを作りたくなくて、ピザをとりたいなと思ったけど、このコロナ騒動で、デリバリーも控えたほうがいいのかな、と思い、子供達はホットサンドイッチで夕食。

私は一人になったリビングで、大事にとってあったインスタントラーメンを作って、やっぱり家にあったけど、見てなかったメリル・ストリープの映画「恋するベーカリー」を見た。離婚した二人が再び付き合い始め、再度、恋に落ちるか?みたいなちょっと大人の恋愛コメディだ。こういうラブコメが一番好きでついつい見てしまうけど、恋愛が恋しく、夫が恋しく、またツンと心が痛くなった。

で、このブログを書き始め、寝落ち。

日曜の朝、天気は最高。もうすぐオンラインで教会の礼拝だ。初めての機会だから、興味津々。

引きこもり生活2日目(日曜)

日曜の朝。昨夜の時点では久しぶりに教会に行こうかなとも思っていたけど、大勢の人と会うのもためらわれるし、結局寝坊で、今日もまた引きこもり。あとで、教会のホームページを見たら、今日は一応礼拝はあったけど、聖餐式(ホーリーコミュニオン パンとワインをいただく 私たちはプロテスタント、教会によって頻度は異なり、うちでは月に一回のみ。カトリックだとこれは絶対大事で毎週だと聞いた)はなくて、なるべく接触しないように、献金のかごも回さなかったそうだ。コロナ対策徹底している。来週からは礼拝自体が行われるかどうか定かではないそう。

ドイツ人友達とワッツアップ(ラインのようなもの)でたくさんやりとり。コロナウイルス関係のニュースばかり。正直、コロナに関しては、日本のニュースをずっと追っていたので、もう1月からほぼ毎日読んでいて、情報量で頭が痛くなりそうだ。あんまり読みすぎて心配しすぎるのも精神的に良くないな、と思い始めている。

とはいえ、ドイツは本当に、みんなあっという間のことに焦っていて、オロオロしている。イタリアやスペインのように、病院がパンクして国が一大事にならないように、とにかく全ての社交が自粛になりそうだ。明日からはスイス、オーストリア、フランスとの国境が閉ざされ、全ての劇場、映画館、スポーツクラブ、美術館などが閉鎖になるという。バーやクラブももちろん閉鎖。レストランが閉まっていくのも時間の問題じゃないかと思う。

さすがドイツ人。自粛と言われれば徹底するし、論理的に理解して対応しようとする。私もプライベートのカレンダーが全て白紙になってしまった。

お昼は餃子、夜は冷凍してた牛ミンチと茄子であんかけ。なんかミンチばかり食べたな。

家でのレジャー、DVDは、我が家の定番、もう何十回も見ているけど、ハイスクールミュージカル、今日は2を選択。末っ子がいっぱい甘えてきて可愛かった。

お葬式

わたしと夫は遺書を作っていた。子供も3人いたし、家の購入の時に勧められて作っていたのだ。これはイギリスでは割と普通なことだったと把握している。お互い、配偶者が亡くなったら全ての財産を相手に託すこと、そして二人とも火葬を希望した。

夫の遺体は解剖の後、綺麗に縫われ(跡は確認していない)葬儀会社の冷蔵庫に移動された。お葬式までここで保管されることになる。葬儀会社もいくつもあったが、勧められた中で、一番家に近いところを選んだ。葬儀会社の人が家に来て、話し合いが持たれた。不安だったので、義理の弟、親友夫妻、そして教会の牧師さんにも在籍してもらった。

棺選び、火葬された後の骨壷選び、遺体に着せる服を葬儀会社に持っていくことなどが確認された。

お葬式は、家族で通っていた教会で行われたので、それについては別に話し合いが持たれた。生バンド、そして夫が好きだった賛美歌数曲を希望した。ドイツの家族にも日本の家族にもわかるように、アメイジンググレイスも選んだ。お花の手配、そして、当日配るお葬式の流れの紙に載せる夫の写真を選んだ。家族写真の一枚のとっておきの笑顔の写真だ。

事務的に諸々こなしていった。夫に着せる洋服は、いつものジーンズにシャツか、スーツで悩んだけど、スーツにした。ワイシャツにアイロンをかけたのは夫の母だった。スーツとシャツをケースに入れて、わたしは葬儀会社まで歩いて行った。夫が火葬される最後の服をわたしは運んだのだ。

夫の友達、会社関係の人、お世話になった人たちにメールでお葬式のことを伝えた。またまたたくさんの返事とカードとお花が家に届いた。

お葬式当日、わたしは子供達と一緒に一番前の席に座って、夫の棺を見つめた。まるでドラマのように、自分のこととは思えなかった。わたしは妊婦で末っ子を抱っこして、上の子供達二人の手を握って、葬儀に参列した。式の最後で、夫の棺が運び出される時、子供達に「パパが天国に行っちゃうよ。バイバイしよう」ってこそっという余裕もあった。あれはなんだったんだろう。なんであんな余裕があったんだろう。泣いて泣いて泣いたけど、どこか信じられない気持ちだった。

火葬場についていくこともできたけど、わたしは行かないことにしていた。そこは、もう立ち入れないと思ったからだ。そこまで心が強くなかった。次に夫に会ったのは、葬儀会社で、わたしの選んだ骨壷を手に取った時だった。イギリスでは骨壷を家に置いておく事は出来ず、お墓が決まるまで、葬儀会社に骨壷は任せることになった。

人の人生ってなんなんだろう。こんなにもいい人で、こんなにも色んな人に影響を与えて、真面目に生きてきた人がこんなにもあっさりといなくなるなんて。

わたしと夫はクリスチャンなので天国を信じている。夫に会えると信じている。でも、残された人生は長すぎて途方に暮れるよ。

お葬式の後、ドイツから来た友人も加わって、うちに集まった。みんなお酒を飲んで、泣いて、大変な夜だった。私は久しぶりにつわりを感じて、吐いた。夫の母が心配して抱きしめてくれた。

お葬式が終わって、ドイツの家族や友達は帰ってしまった。日本の家族も友達も帰った。いよいよ、私と子供達3人だけになった。

お葬式が終わっても何もひと段落なんてしない。苦悩は始まったばかり。辛さ寂しさ、どうしようもない不安、抱きしめられたい気持ちは止まらない。なんで死んじゃったの。どうして私より先にいっちゃったの。夫だって死にたくなかったはずなのに、私は夫の無念さに心を痛めるよりも、自分と子供達のこれからの日々に対する不安と寂しさで押しつぶされそうだった。