暑いと授業はナシ!Hitzefrei ?!

この数日、日本のような暑さが続いている。ドイツで35度なんて、異常気象だ。

一般家庭にクーラーなどないドイツ。真夏日なんて年間を通しても数日から10日程度のことだろうし、煉瓦造りで機能的に作られているドイツの家は、割と快適だ。それぞれの窓についているシャッターを降ろして、窓を開ければ、家の中の温度がそれほど上がることはない。それでも、大きなスーパーやオフィスにはクーラーがあるが、幼稚園や学校にはクーラーはない。

子供達の通う学校からHitzefreiのお知らせが来た。ヒッツェフライ。直訳すれば、「熱休み」とでも言おうか。なんでも、30度を超えるような夏日は、子供達の身体の負担も大きいし、集中力も無くなるので、授業は短縮されて、早めに家に帰ることになります、というお知らせだ。子供はプールでも行って遊びましょう、ということらしい。

もともと、ドイツの学校は授業時間が短く、朝は早く始まるが、13時には授業が終わり、家でお昼ご飯を食べて、自分で宿題や自習をするスタイルだ。それでも、高学年になると午後の授業があったり、宿題がない代わりに午後15時くらいまで授業があるスタイルの学校も増えてきた。

もちろん、働く親のために、放課後クラブのようなものはあるが。

子供の小学校は今週は11時35分でおしまい、宿題もないという。この「熱休み」を日本でやったら、数ヶ月授業が短縮されて大変なことになるな。

娘はピアノとバレエをやっているが、「暑いから今日は来ません」というお友達がかなりいてびっくりした。室内だし、送り迎えはするし、月謝も払っているのだし、私は子供を連れて行くが、厳しい日本人ママだなと思われているのだろうか?

周りのドイツ人はバテバテだが、この暑さも、日本のようで懐かしい。去年は夏に日本に帰ったけど、今年は帰る予定がないから、私はこの暑さを日本だと思って懐かしもう。帰りたいな。

幼稚園の父親デー

末っ子の通う幼稚園で「父親デー」があると言う。パパが数時間幼稚園に滞在して一緒に子供と時間を過ごし、工作をしたり園庭で遊んだりする日らしい。

ドイツの幼稚園はいいところがいっぱいあるなぁと思っている。クラスは縦割りで、2歳から6歳までが一クラスだ。同じ学年の子供はクラスに5、6人しかいない。でも、毎年下の子が同じクラスに入ってくるので、自然と役割ができたり、年の違う子たちと常に接するよさもあるらしい。年長さんは週に1回簡単な算数のゲームのような日があるが、基本的にドイツの幼稚園では読み書きを教えたりすることは一切ない。完全に遊びだ。自由な時間も多いし、子供がのびのびできると思う。

さて、父親デー。どうしたものか、と思う。色々時間をやりくりすることが可能なドイツだから、ほとんどのパパが仕事を調整して幼稚園に来るだろうな、と思う。

クラスの先生に、「誰かお友達とかでも来れる人がいたらぜひ」と、気を使ったように言われたが、どうだろう。

いつか書いた私のことを好きかもしれない夫の同級生の独身男性は、きっと頼んだらすぐ来てくれるだろう。でも、嫌だな、と思う。彼には頼みたくないなと思う。

誰も来れなくてごめんね、と言おうか。まだ小さいし、実はそれほど子供は気にしていないかもしれない。

2日ほど悩んだが、義弟に頼むことにした。そこまで近くに住んでないし、忙しい仕事をしているので、頼むのが憚れたが、ドイツ式で、「言ってみる価値はある、ダメ元」で頼んだら、本当にあっさりいいよと言ってくれた!

末っ子は楽しい時間を義弟(叔父さん)と過ごしたらしい。義弟も、もう自分の子供が大きいので、久しぶりに小さい子たちと遊んで楽しかった、と言ってくれた。ありがたいことだ。

夏休みまであとわずか。4人の子供達、2つの学校と幼稚園。それぞれ学年末のイベントが盛りだくさんだ。まだまだ胸がキリリと痛む瞬間は多いけど、できるだけ楽しんで参加しようと思う。

ドイツの小学校生活 マイナスイメージでのスタート

イギリスで小学校を卒業した長女は、ドイツでギムナシウムという中高一貫の学校に入学した。ここに入れることになった過程は、4月25日のブログに書いた。

長男はドイツの小学校2年生になることになった。イギリスでも小学校に通っていたし、社交的な息子なので、それほど心配してなかった。まだ幼いし、スムーズにいくだろうと何となく根拠もなく思っていたのだ。私は本来楽観的なのだ。

が。この私の予想が甘かった。長男のドイツの小学校スタートはかなり厳しいものとなったのだ。まず、ドイツの朝は早い。9時スタートだったイギリスと違って、ドイツの学校は8時前後で始まる。息子の小学校は7時50分からだ!早すぎる。そしてドイツの秋、冬の朝はまだ暗い。

まだ車もなく、下の子供達2人も連れて、ベビーカーを押しながら、息子と7時半には家を出て学校まで子供のスピードで歩く。

イギリスでは毎日学校に持っていくものは、薄っぺらい学校のバッグのみだった。教科書も筆記用具もない。クラスにあるものをその日その日使うだけだ。宿題もない。

ドイツの小学校は細かい。教科書も指定のファイルやノートもある。軽くてカラフルだけど日本のランドセルのような大きなリュックサック(トニスターと呼ばれる)を背負う。筆記用具入れもあるし、ちょっとしたお弁当(朝が早いので、10時ごろにちょっとしたサンドイッチや果物を食べる時間がある)も必要だ。

そしてびっくりしたことがもう一つ。ドイツの学校は始まりも早いけど、終わるのも早くて、12時過ぎには授業が終わってしまうのだ。お昼ご飯は家で食べる。そして、放課後は宿題をして、あとは家でゆっくり過ごしたり、それぞれ習い事に行ったりするのだ。

もちろん、今や働くママも多いので、放課後クラブというようなものに入る子供も多い。その場合は給食も出る。宿題もそこで見てもらえる。イギリスでは9時から15時半まで小学校に行っていたので、息子も、ドイツで放課後クラブに入れることにした。息子が友達を作り、ドイツ語を学び、馴染むのにもいいだろうと思ったからだ。

お迎えは16時。朝7時半には家を出て帰ってくるのは16時過ぎ。これが実は、息子には大変だったのだろう。朝の登校中に、ぐずったり、怒ったり、機嫌が悪くなることが増えた。私も、下の子供たち、末っ子はまだ生後半年にも満たないのに、朝早くからベビーカーに乗せて、雨の日も風の日も送り迎えをすることに疲れを覚える日も多かった。ドイツでは、子供の送り迎えは強制されていない。息子を一人で登校させることもできたのだが、イギリスでは11歳まで子供は一人では道を歩けない、ということにずっと慣れていたので、薄暗く寒い朝、息子を一人で行かせることは気持ち的に、できなかったのだ。

同じく送り迎えをしているママやパパたちも多く、学校の門のところでは、いろいろなママパパたちを見かけた。私は、何となく、誰かから話しかけてもらえて、できればママ友のような人もできるかもしれないと期待していた。

イギリスで、私がそうやって、話しかけられ、話しかけ、友達を作っていたように。

が。ドイツ人とイギリス人ではやっぱり気質が違った。

私に話しかけてくれる人はいなかった。クラスの保護者会があって、英語のできるママが親切にしてくれたが、そのクラス会の前まで、私が誰からも話しかけらない日が1ヶ月近く続いた。

息子の機嫌は悪いし、私にママ友もできそうにもない。朝早く起こされベビーカーに乗せられる末っ子は帰り道に大泣きする。

息子を小学校に入れ、3番目の子供を小学校そばの幼稚園に入れたあと、ベビーカーを押しながら、私は何度となく帰り道に涙を流した。

何で、ドイツに来てしまったんだろう。私はなんてバカなんだろう。何で夫は死んでしまって、私に、こんな思いをさせるんだろう。私の方が先に逝きたかった。こんなの不公平だ。

自分でドイツに来ることを選んだくせに、私は自分の人生を恨んだ。

何事も、最初は厳しい。数度に渡る引越しの経験で分かっていたので、泣く日があっても、その翌日には笑う日が来ると信じて、それでも2年は頑張ろうと思った。私の感情はころころ変わる。