若年未亡人若年死別者の割合

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これを見てもらえば、分かるのだが、私のように30代で死別する人は割合でいうと本当に少ない。1万人に4人とかだ。当然、私の周りの知人友人で、若年未亡人はいない。

死別者の集まりに行って、ほとんどが60代以上の人で、浮いてしまったことは以前にも書いたが、とにかく、私は死別して以来、若年未亡人と個人的に話したことは一度もない。一方的にブログや本を読んで共感させてもらっているだけだ。

こんなに稀有で、死別という暗い経験をしている存在だから、普通の人から見たら扱いにくい厄介な存在かもしれないな、と思うことがある。離婚経験者のシングルマザーとシンママならではの悩みを相談し合うことは多いが、やっぱり、死別者と離婚者では、私たちママと子供の傷に少し違いがあって、うまく噛み合わない部分もある。

じゃあ、どうしたいのか?結局、自分の傷は自分で癒すしかないのかなと思う。完全には治ることはない、大きな傷。とりあえず、自分の生活で、小さな目標を立てていこうと思った。ちょっと頑張れば叶えられそうなくらいの目標だ。子供たちとちょっとだけ遠出する、とか、一人でカフェに行く、とか、義父母に子供を任せて、友達と飲みに出かける、とか。

友達が、旦那の不満を言う。みんな私に気を遣ってくれているのだろう、一対一で会っている時に、私に旦那さんの不満を言う友達はほとんどいないけど、グループで会っていると、そういう話も出てくる。子育ての方針の違いとか、ちょっとした誤解から喧嘩になったこととか、旅行先でのちょっとしたハプニングから大げんかになった話とか。何事もないような顔をして、でも、発言することなく平然と聞いて、心で泣く。本当に、心って痛くなるんだな、と実感する。

みんな、いつか旦那さんと死別するか、自分が先に死んじゃうんだよ。私のように、なんの前触れもなく、突然かもしれないんだよ。

心の中で思う。こんな気持ち誰にも味わって欲しくない。でも、私の心をわかってもらうために、味わって欲しいような悪魔の気持ちも一瞬芽生える。恐ろしい。死別しないと分かんないだ。喪主になって、人生ぽんと放り出されないと、分かんないんだ。私の心をわかってくれる人は周りにいない。

だから、ブログや本を読み漁る。これも私にとっては癒しの一つだ。

絶対に言えない4人目への当初の思い

平成も終わる今日、絶対に言えないことを書いてみよう。

4人目の妊娠が分かった時私と夫はパニックと悲しさで泣いた。本当に泣いたのだ。欲しくなかった、4人目。3人の子供達で十分だった。

夫はすぐにパイプカットした。5人目なんて無理すぎる。

4人目を授かったことを受け入れ、検診も夫婦で行き、妊娠中期になって夫が急死した。

ぜーったいに口外できないことだけど、夫の死後、お腹の赤ちゃんが健康で、最愛のまだ40代になったばかりの夫が死んでしまったことを恨んだ。一瞬だけど、反対ならいいのに、という恐ろしい思いも浮かんだ。

この子の出産については数週間前に書いた。とても神秘的なお産だった。

4人目は生まれた時から夫にそっくりだ。大きくて強くてかしこい。この子のおかげで私たち残された家族の仲が強まっている。

4人それぞれ個性的で愛おしい。子どもたちを通して毎日夫を想う。

子供たちと一緒に夫の遺体と対面したときのこと

イギリスの中でもかなり大きな部類に入る総合病院で夫は亡くなり、その病院の地下にある遺体安置室にしばらく眠ることになった。

その前に夫のポケットから鍵やお財布などの所持品と、ずっと身につけていた結婚指輪が私に渡された。このときの感覚や気持ちも、もう覚えてない。パニックを通り越していた。

翌日朝、子供たちに多くを告げずに、友人にも付き添ってもらって、病院の遺体安置室に行くことになった。パパが家に帰って来ていないこと、私が泣き腫らしていたことは明らかだが、5歳と2歳の子供達は、何を想像していただろう。10歳のお姉ちゃんには先に伝えておいた。理解に苦しみ、静かに泣きだしたのを、私は言葉にならない思いで見つめ、一緒に泣くしかなかった。

遺体安置室に入る直前に、「パパは急に心臓が止まって死んでしまったの」と伝えた。「天国に先に行っちゃったんだよ」と。

冷たい冷蔵庫に入れられてても、奇跡が起きて生き返るんじゃないか、とかすかに思っていた。でも、夫の顔を見たら、悲しいというより、夫があまりにも、穏やかでハッピーな顔をして、笑っているように見えたので、「See you later. お先にね」って言われてるようにしか思えなくなった。 本当に、幸せな顔をしてたのだ。5歳の長男が「パパがいないから、もうキャンプに行けない」って最初の一言を発した。「もうすぐクリスマスなのに、パパはクリスマスを祝えない」とも言った。一緒にいた友人が、「きっと天国で大きなパーティーをしてるよ」となんとか答えた。2歳の娘は「ここが天国?この部屋が天国なんだね?」と言った。そのくらい不思議な奇妙な穏やかさもあった。もちろん、泣いたし、悲しいし、それは当然だけど、同時に、夫が人生を駆け足で進んでしまった完結感とも感じられるものもあった。

私は、夫に誓った。絶対にこの子供達3人と、お腹の赤ちゃん、4人の子育てをしっかりやるから、と。夫が誇りに思ってくれるように頑張るから、と。

私は強くなるしかなかった。