シラミ発生

信じられないかもしれないが、ちょっと恥ずかしいけれど、定期的に我が家の子供はシラミをもらってくる。 アタマジラミだ。耳の後ろやうなじのあたりを掻いているなぁと思って見てみると、白くぷつっとした卵が見つかる。もしくは、幼稚園や学校から「クラスにシラミの子がいます。みなさん、家で確認してください」というお手紙がくる。

卵が数個のうちで気付けば、それほど大したことはないけれど、成虫まで数匹いたら、あっという間に痒くて大変なことになる。

今回は油断していた。末っ子に成虫まで数匹いた!!

対策としては、専用の薬を買って、髪の毛と地肌全体にスプレーするか、普通のシャンプーの後大量にコンディショナーをつけて専用の櫛で一匹一匹退治して取り除くかだ。コートや帽子、枕カバーはもちろんシーツも全て洗って、本当、この週末は思いがけず家事が増えた。

数週間は毎日シラミチェックだな。

そういえば、イギリスに住んでいた時、私が2番目を妊娠中に、長女が初めてシラミをもらってきた。学校の手紙で気づいて、焦って初めてのシラミ退治をしたのだが、なんと、妊婦の私にも成虫がいたのだ!妊娠中、いろいろ身体が痒くなってて、頭までかゆいなぁと呑気に思っていたら、まさかのシラミで本当に参った。毎日毎晩シラミ対策の私と長女を見て、夫も一生懸命自分の髪を専用櫛でチェックしてた。「なんか僕にも(シラミが)あって欲しいような気持ちになってきた」と変なことを言ってたな。

今年のカンヌ最高賞のパラサイトを見てきました

去年のカンヌ国際映画祭の最高賞のパルムドール賞は日本の「万引き家族」でした。すごいよかったですよね。ドイツでも日本語で見れる日があって、音声日本語ドイツ語字幕の回に映画館でみました。

で、今年のパルムドールは韓国映画の「パラサイト」が受賞。ドイツ人友達がすごい映画だったというので、見に行ってきました。

韓国語はできないので、ドイツ語で見てきましたが、面白かったです。ちょっと展開が派手というか、キャラが分かりやすく設定されているのと、日本映画にあるしみじみとした心あたたまる、何かぐっと残るものがある、という映画ではなかったけど、びっくりドキドキする展開で、とてもエンターテイニングな感じに仕上がってました。とはいえ、貧富の差、家族の繋がり、愛がちゃんと描かれていて、見てよかったです。ちょっと怖いシーンがあるので、ドイツでは16歳以上指定映画です。

日本では来年春に公開されるそう。みんなどんな感想を抱くのだろう。

死別日記だけど、こんなことも綴っていきたいです。

見事に今年も体調を壊す

夫の誕生日と私たちの結婚記念日が続いた先週。今年も見事に体調を崩した。

毎年そうだ。熱が出たり、ひどい湿疹や口内炎が出たりする。今年は湿疹と不眠と、それによる頭痛に悩まされた。夫の誕生日は夫の家族と食事に出かけることはできたが、みんなで泣いたりすることはなかったが、身体は正直だな、と思う。

配偶者の死がもたらすストレスはレベル的に最高値になるらしい。当然だ。何しろ、自分と一心同体だった相手がいなくなるのだ。自分の半分を失う。生活のリズム、嗜好、趣味、考え方に至るまで影響を受け、与え合った相手がいなくなるのだ。配偶者の死によって、何から何まで、本当に全てが変わってしまう。

一周忌が終われば。三回忌が終われば。もう七回忌だし。他人はそう思うのだろう。でも、何年経っても、月日が経っても変わらない空虚さが私の胸にはある。ただそれに向き合うのが、そして隠すことが上手になるだけだ。

兄弟喧嘩

4人の子どもたちと向き合う毎日。それぞれ個性的でいいのだが、最近の私のストレスは、絶えない兄弟(姉妹)喧嘩だ。

ちょっかいを出しがちなのは、真ん中の二人。怖いくらいに叱りつけるのはしっかり者の一番上。4人の組み合わせが色々あって、喧嘩はしょっちゅうだ。ホントいい加減にしてほしい。

たまに子供達を義両親や親戚に預ける。お友達の家に子供だけでお泊まりもよくある。

誰でもいい。誰か一人いないだけで、家の中はぐっと穏やかに過ごしやすくなる 笑

なぜ? 笑

きっと私のアテンションを求めているのだと思う。私に構って欲しくて、怒られてでも注目されたいのだろう。愛情かけてるつもりだけど、足りてないのだろう。

兄弟喧嘩なんてきっと当たり前のことだろうけど、イライラする。怒らない日はくるのかな。

ドイツには子育てについて、こういう言い回しがあるらしい。「(子供が)小さい時は小さな悩み。大きくなれば大きな悩み」

我が家も反抗期がいる。これからも続くんだろうな。胃がキリキリするよ。

夫の名前が出ても大丈夫。みんな普通に話してよ

友達とお喋りしてて、家族や旦那の話になって、ふいに友達が私の夫のことを話して、あ!まずかったかな、私が困ってるかな、という顔をする時が時々ある。

私は夫の名前をみんなが出してくれて、普通に夫の出来事を話してくれたら嬉しいです!夫は若く亡くなったけど、確かに生きていたのだし、周囲に影響を与えたのだし、今も変わらず私の中にいるんです。

だから。普通に話してほしい。

ソーシャルネットワーク上の死別者グループに入っている。アメリカ人がほとんどだが、毎日数人が、自分と幸せだった頃の配偶者とのラブラブ写真を投稿し、「こんなに愛してあっていたの。こんなことになって、苦しくて寂しくてたまらない」と訴える。私たち死別経験者はとてもつらい暗い道を歩いている。だけど、その前には幸せな幸せな時間があったのだ。

だから夫のことをみんなにも覚えていて欲しいし、夫の思い出話もしてほしい。

夫の名前が会話に出ると嬉しいのだ。

夫の誕生日の祝い方

ドイツ人の誕生日に対する向き合い方はすごい。日本人の想像を超えている。子供の誕生パーティーはイギリス同様大掛かりで、それは理解できるのだけど、大人も普通に誕生会をやるのだ。30とか40とかの節目はそれはそれは豪華に祝うし、それもまだ理解できるのだけど、37とか41とか53とかの普通の誕生日も家族だけじゃなく、親戚友達、近所の人まで招待してお祝いする。今や、この私も月に3、4回は大人の誕生日会に呼ばれるほどだ。子供の友達のママたちは、子供たちが学校に行っている間、午前中に朝食会を開いてお誕生会にすることが多い。年配の親戚や近所の人は午後コーヒーとケーキで、または、みんなでレストランに夕食に行ったり、自宅にケータリングを手配したりして、お祝いする。

そして、これはドイツ人の鉄則。お誕生日おめでとう!の一言もプレゼントも、そしてもちろんお誕生日会も、誕生日の日以前は絶対に絶対にしない。これは大きなタブーだ。万が一誕生日を迎えられなくなったらいけないから、だそうだ。なんとも生真面目で論理的なドイツ人らしい。

夫の誕生日がまた近づいてきた。

この日は夫の親戚一同で集まるのが定例になった。平日だけど、子供達も習い事を休んで、次の日の朝も学校で早いけど、みんなで夕食に出かける。その前に、子供たちとお墓にお花とキャンドルを持って行く。

ちょっと前のことだけど、末っ子の二人のお友達を車に乗せていたとき、子供達がこんな会話をした。

友達1「今日はパパの誕生日なの。パパが帰ってくるのが楽しみ」

友達2「〇〇(娘の名前)のパパは何歳なの?」

娘「◎歳だよ」

友達1&2「〇〇はパパに会ったことないんだよね?でも、歳ちゃんと分かってるんだね」

娘「わかってるよ。毎年みんなでご飯食べに行くし、ちゃんとお祝いするし」

友達1「お墓のところでハッピーバースデーの歌を歌えるね」

娘「うん。でもあんまり大きい声で歌ったらパパもびっくりしてオナラしてお墓が臭くなるかもね」

友達1&2&娘 大爆笑

まだまだオナラが下ネタで面白くて仕方ない末っ子。子供って面白いな、正直だな。おかしくて、私も笑ったけど、また胸がツンとした。

シンママの責任

は大きい。いくら友達がいても、おじいちゃんおばあちゃんがいても、子供のいろいろな決定権は全て私にのしかかってくる。

子供の学校の保護者会だった。ドイツの高等教育システムは複雑だ。学校の成績は態度は本人が頑張るしかないが、方向性や可能性を導くのは保護者の役目だと思っている。

外国人なのに。ドイツ語も苦労してるのに。子供達にアドバイスし、導いていく責任がある。

夫婦で参加し、一緒に語りながら帰途につく保護者を横目に、久しぶりに胸がツンと痛くなった。

シングルペアレントって大変だ。肉体的にだけじゃなくて、責任感を全て負うことに、時々ふっと怖くなる。

間違っていたらどうしよう。私の子育て、あってるのかな。夫が恋しい。

ダンスコース初日

結果から言えば、ものすごく楽しくて、歌いながら自転車漕いで帰ってきた。あぁ楽しかった。

レッスン10分前に到着して座って周りを観察。20代から50代くらいまでの人が20人以上続々と集まって、みーんなカップル。どうしよう、私は一人で踊るか、先生と踊るんだなと覚悟して、ダンスホールへ入った。と、「君が一人で申し込んだ人?」と話しかけられた。そのおじさん(推定50代後半の紳士)も一人で申し込んだという。

初回のレッスンはフォックストロットとチャチャチャ。おどってみたら、びっくり。明らかにおじさん上手。私たちが際立って上手すぎて、初心者クラスで優越感を感じる。

聞けば、おじさんはもう34年間前から踊っていたという。ここ10年くらい踊ってなくて、久しぶりにやりたいけど、相手がいないなとダンススクールに相談したところ、私が一人で申し込んでることを教えられ、「本当は初心者コースはやりたくないなと思ったけど、とりあえず来てみた」らしい。

今後、二人で少し上のコースに移る可能性もあるけど、私はとりあえずこの初心者コースをやりたいので、とりあえずワッツアップ(ラインみたいなもの)を交換。

聞けば、離婚する前に、奥さんとずっと踊ってたらしい。

兎にも角にも。
女性のダンス人口の方が多いはずだから、おじさんは他にもパートナーを見つけられるだろうけど、私が男性のダンスの相手を見つけるのはなかなか難しいだろうから(いざとなったら新聞やネットで募集するつもりだけど)、おじさんと続けられればいいのだけど。

ラテンよりもモダンが得意なおじさん。私もモダンが好き。いやぁ、気持ちよかった。基本の基本のステップで、おじさんも私も少し物足りなかったけど、リードされて踊るのって本当に気持ちいい。おじさんも、私が初心者ではなかったから、嬉しそうだったし。
純粋に上手になりたくて申し込んだので、思いがけず、上級者リーダー(男性ダンサー)と組めて、とてもラッキーな気分。

ドイツはハロウィン翌日は休日でお墓参りの日

ハロウィンはドイツではそれほど騒がれてなくて、うちの子供たちも近所の子供たちもトリックオアトリートをすることもなく平穏に終わった。

カトリック色の強い州に住んでいて、ハロウィン翌日は聖人の霊を祝う意味の祝日になっている。死者を弔う意味があるのだろう。カトリック教会では、この日はミサが行われ、この1年間に亡くなった信者の名前を読みあげる儀式があるらしい。

そして、ほとんどの人がこの日にお墓参りに行く。ドイツのお墓は植物やお花に溢れていて 、公園のような植物園のような雰囲気がある。散歩コースにしていいような雰囲気だ。この日のためにお墓をいつも以上にきれいに整える。そしてお花もいつも以上に豪華に飾る。

夕方薄暗くなってきた頃に、子供たち全員と義父母と夫のお墓に行った。キャンドルを灯し、夫にいつものように心の中で語りかける。義母は少し涙を浮かべたが、私は今日は泣かなかった。

綺麗に整えられたお墓を見て満足だった。私もここにはいる予定だ。夫の名前の隣に私の名前が記入されるのだ。わたしはあと何年、何十年未亡人なんだろう。