ルークペリーの死

若い頃、大好きだったドラマが「ビバリーヒルズ高校白書」「ビバリーヒルズ青春白書」だ。このドラマを何度も見て英語を勉強した。高校生とは思えない、キラキラしたアメリカのリッチな学生たちのドラマ。なかでもひときわ色っぽかったのが、ディランだろう。

そのディランを演じた役者、ルークペリーが53歳の若さで急死した。

https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-47448666

私はソーシャルネットワークで、複数の「未亡人グループ」に入っている。その中の一つのグループで、一人のアメリカ人女性が「今日はもうネットを見たくない。ルークペリーが53歳の若さで亡くなったとみんな騒ぐけど、私の夫はそれよりも15歳も若く亡くなったの。53まで生きて欲しかった」とコメントした。

人の悲しさは比べられない。分かってはいるけれど、特に若くして配偶者を亡くしたら、襲いかかる悲しさと、理不尽さと、不公平さを感じて、心がとても敏感に、そして時として、みにくくなってしまう。

夫を亡くして以来、人の誕生日を祝うたびに心が痛くなる。夫の誕生日はもう来ないのに、こうやって、他の人は歳を重ね、お祝いできる。なんて世の中は不公平なんだろう。

こんな悲しいことが起こって、私は人の悲しさがわかる優しい人間になれるかもしれないと思ったこともあったけど、実際は、人を羨み、自分を可哀想に思うことの方が多い。傷つき、落ち込み、人を妬み、自分を憐れむ。そして、夫の無念さを思う。

ルークペリーにも子供が二人いたようだ。また、婚約者もいたという。(子供の母親とは別れている)残された家族の気持ちを思う。これから続く、長く暗いトンネル。いつか光が見えるのか?と思っても、なかなか見えない。

目の前の数時間、そして半日、そしてその日一日のことだけをなんとかこなしていくことしかできない。愛する人を失った後の喪失感は、相当なエネルギーを要する。私もまだまだその途中だ。そして、これはきっと一生続くのだろう。形を変えて、それさえも私の一部になって。

ルークペリーの人生と残してくれたたくさんの作品に感謝して、残されたご家族の気持ちを想いたい。

投稿者: shibetsusingle

イギリスで30代で未亡人になり、その後、夫の故郷のドイツに移住。4人の子供を育てる死別シングルママです。

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