イギリス人の優しさ

クリスマス直前に夫が突然死した。私は小さい子供達3人とお腹の中の赤ちゃんの面倒を見ながら、毎日の家事育児はもちろん、そして夫の死後の書類やお葬式やいろいろなことをオーガナイズしなければいけなくなった。夫はイギリス人ではなかった。私たちは結婚してからずっとイギリスに住んでいたけれど、友達はたくさんいたけど、家族親戚はイギリスには誰もいなかった。

英語のできない夫の両親や兄弟たちがやって来た。私の家族も日本から来た。ここで、私たちはイギリス人の計りしれない深い優しさを体験することになる。

夫が亡くなった夜に病院に集まってくれた友達が率先して、私たち家族へ毎日温かい食事が届けられることになったのだ。教会のメンバーがインターネット上にホームページを作ってくれた。何人分必要なのか(多い時には10人以上だった)、苦手な食材は何か、などが書き込まれ、そのシステムが友達、教会のメンバー、子供の学校の保護者、近所の人にまで口コミで広がり、それぞれがメニューを書き込んでくれて、毎日毎日、誰かがうちまで食事を届けてくれたのだ。あの忙しさの中、食事の準備、買い物に追われる必要がなかったのは、本当に感謝だった。

そして、クリスマスには、私たちの子供、外国から来た夫の姪っ子甥っ子、そして大人全員の私たちの分までクリスマスプレゼントが届けられた。

毎日毎日数週間にもわたって届いたお花やお悔やみのカード、プレゼント、そして、数カ月に渡って届けられた私たちへの食事。

こういう深い優しさと愛をいっぱい体験したことが、本当に最初の数週間のどれだけの救いになったかわからない。私は、お葬式やいろいろな事務関係の書類などに追われたが、毎日毎日泣いたけど、でも、同時に、周りの人の優しさを感じることもできた。


投稿者: shibetsusingle

イギリスで30代で未亡人になり、その後、夫の故郷のドイツに移住。4人の子供を育てる死別シングルママです。

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